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2017年12月5日火曜日

あの日のかわいがり・・・

何年前だったでしょうか?

友人と深夜から準備万端のカラオケオールして、大相撲稽古総見に行ったことがありました。
冬の稽古総見でしたから、初場所前…12月下旬にあった総見だったでしょうか?



稽古総見というものは無料で入場や観戦ができるもので、入場は並んだ順…
と言いたいところなのですが、まぁ「だいたい並んだ順」といったほうが正しいのかもしれません。。。



大相撲の本場所の開場時間に並んだことがある方であればお分かりだと思うのですが、開場と同時に走る走る・・・

(走る行為は厳禁らしいですよ、実際、負傷者が出たことがあるらしいですし。)



それで、開門と同時に係員の「走らないでください!」「危険走らないで!」の声をガン無視し、多くの人々が走ってしまうのですよ。

その理由?


少しでも良い席で見たいから!



そうなんです。
無料で席指定もないですからね。

ALL自由なのですよ。
こんなに嬉しいことはないと言わんばかりに猛ダッシュをするのです(←いけません。)


私と友人は早歩き程度にしましたが、それでも正面マス席1列目をGET!
屋外で前から10番目に並んでいましたからね。


本場所の時もそうですが、やはりテレビと同じ「正面側」が一番人気で、「できるだけ前」という感じでしょうか、稽古総見も。



そんな感じで始まった稽古総見でしたが、一言で言うならば・・・




行かなければよかった・・・。





その一言でした。
もちろんですが、友人も私も「・・・うん、もう良いよね、行かなくて。」でした、感想は。


せっかく前日の22時くらいから合流して朝を待ち臨んだ稽古総見でしたが・・・どうしてそんな風な感想になってしまったのか。



過度のかわいがり



これが全ての理由です。

見たこともないリアルすぎるかわいがりを、目の前でひたすら見せられてしまったこと。




初めはよかったのです。

「ハイハイハイハイ!」と挙手しては積極性を見せ、入れかわり立ちかわり強い人と稽古を繰り返していく・・・。

時々テレビや動画で見るあれだ!と思って新鮮な気持ちで見ていたのですが、そのうち、〇〇が稽古をつける…みたいな時間が始まりました。




そのトップバッターが「黒」鵬・・・あらま、失礼。
白鵬でして、、、


指名された力士は稀勢の里。


もちろん当時はまだ横綱とかではなかった稀勢の里ですが…いつだったか…。


稀勢の里vs白鵬は現段階(2017年12月5日時点)で16勝44敗ですから全体的に見れば白鵬優勢に見えますが、年々稀勢の里の勝利が増えてきていたり、たとえ負けてしまってもかなり面白い相撲を見せてくれたりするので面白いんですよね。

ここ数年は年1回は最低でも勝利する感じで、昨年平成28年に関しては稀勢の里3勝、白鵬2勝で稀勢の里が勝ち越しています。




そんな稀勢の里。
ちょうどその稽古総見の直前場所だったかそれ近くの場所だったか…白鵬に勝利したんですよね!

当時の大相撲ファンのイメージは『最近の白鵬を倒してくれるのは稀勢の里しかいない!』くらいのイメージになっていた時でしたね・・・。




そんなことを思いながら見ていたら、




白鵬、土俵上で稀勢の里に対して初めから過度としか言いようのない異常なレベルのかわいがりを行っていたではありませんか!!


稀勢の里、中盤からただヘロヘロになっていくだけではなく、もう今にも死にそうで起きれないような状態になっていき…。


さらに、どう無理しても起き上がることもできないほど呼吸ができなそうな稀勢の里に『…オイ!』だったか『…オラ!』だったか聞き取れなかったですがそういうあの可愛げのない野太い声で偉そうに急かし・・・


それでも起きることができなかった稀勢の里をしまいには無理やりつまみ上げるように強制的に立たせ・・・


しかし稀勢の里は当然ながらフラフラ・・・。
意識も朦朧としたような状態でしたので、当然無理に起こされ立たされても、数秒以内に土俵にゴロンやバタン・・・。


それでも容赦なく、かなり長時間、白鵬は力を緩めることなく。。。。。





恐ろしかった。
ただただ恐ろしかった。


かわいがり自体もう現代はやめるべきだと思いますが、あの時のあれは、もはやかわいがりの限度をはるかに超えていました。




過剰な暴力だった。





その白鵬が稀勢の里に稽古をつける…という名目の時間が終わった直後、私と友人はもう見ているということ自体辛くなり、2階の最上段・・・いわゆる自由席に上がりました。


せっかくGETした席とかもうそんなことはどうでも良くなりました…。

それよりもストレスで全身が重たくなってしまい…。


気がついたら稽古総見終了まで爆睡・・・・・。




相撲界のかわいがりは異常すぎて、一般社会の人間から見れば酷いストレスになるほどありえないものなのです。


私が見たものは稽古総見ですから、とりあえず超!公の物。

各部屋でも変わらず行われ続けているわけですから・・・・・それはもっともっとリンチレベルのものなのかもしれない…今もなお。。。




力士全員とは絶対に言いません。
言いませんが、力士の中にはそれが普通!当たり前!常識!となってしまっている人がいるのは事実です・・・



何とかならないモノでしょうか?


暴力事件の根源となる1つは確実にこの「かわいがり」なのに・・・・・。